夢で、また逢えたら

オペラ、バレエが大好き。2009年に人生で初めてジャニーズの嵐と出会い、V6三宅健が気になりだし、2016年春に華麗なダンスとアクロバットで魅せるSnow Manに完全陥落。Je t'aime et je t'aimerai pour toujours.

「劇場に行こう」(2014年2月20日 木曜日)

私のようにオペラもバレエも両方好き、という人はあまり多くなくて、コアに鑑賞すればするほど、

オペラかバレエ、どちらかしか観ない、となっていくのは気のせいではないと思っています。

皆様の周りではいかがでしょうか?

 

オペラしか見ない友人、バレエしか見ない友人になぜなのかその理由を聞いてみたところ、

返ってくる応えが見事に全部同じで、簡単に言ってしまうと、

バレエを好きな人はヴィジュアル重視で、オペラを好きな人は音楽重視なのだそうです。

 

私のバレエの先生(男性)が、「ダンサーは洋服の似合う身体を作ることが出来る。」

と常々話しておりますが、まさにその通りで、舞台の上のコスチュームも素敵ですが、

普段着で歩くダンサーの方々は、姿勢も良いしスタイルもいい。

プロフェッショナルとして舞台に立つ方々は美男美女揃いです。

実際、モデルとして活躍しているダンサー達も沢山おり、このような方々が舞台で華やかに踊るのですから、

舞台に釘付けです。

 

あぁ、天は限られた方にのみ一物も二物も与えておしまいになるので、

どおりでこちらには何も回ってこないはずです(プンスカ!)。

 

しかし、確かにオーケストラは二軍。

観客の目が舞台に行くので、音楽はBGMにしかすぎないと思われているのか、

超一流のオーケストラ一軍が演奏をするバレエの舞台に出会うことは稀です。

 

なので、バレエ鑑賞に行くと、結構な確率で、大切な場面に金管が「プヒー」とか「ピッファー」とかいう音を出し、

感動の涙もひっこんでしまうくらいずっこけてしまいます。

イラッとしつつも、踊りの美しさを目で追うことに没頭し、いつの間にか「プヒー」を水に流してしまうのです。

 

一方で、聞くところによると、オーケストラの団員の大半はオペラの演奏をすることを希望しているのだそうですが、

夢の舞台で演奏しているだけあって、オーケストラの熱気がすごいはもちろんのこと、

マイクを使わずオケに負けない声を出す、肉体が楽器と言われるオペラ歌手が

その熱気高いオーケストラと対峙しているのですから、それはそれは素晴らしい!

最高の指揮者が率いる一流オケ、一流歌手、ここに観客の熱がのったオペラの舞台はまさに「神」の舞台となります。

 

但し、ヴィジュアルはバレエと比べてはいけません。

近頃はスマートで美形のオペラ歌手が増えてきたとは言え、あくまでも「オペラ歌手の中では」というレベルであって、

大半の「美しい」とか「ハンサム」とか言われる歌手は声量が足りなかったり、技術が追いつかなかったり、

技術が伸びた、声に張りが出た、と思ったら、いつの間にか恰幅が良くなっていて、

「あの頃の彼」、「かつての彼女」、とは一線を画した姿にショックを受けることも少なくありません。

 

限られたものしかお与えにならなかった天の公平さにここでようやく安心できるのです。

 

歌手としては一流だけど、丸々とした血色いい男女の歌手が「貧乏で明日の生活をも知れぬ」とか、

「ああ、私の命は尽きてしまう!」とか歌ったりするのに抵抗のある方もいらっしゃるでしょうが、

舞台に集中してしまうとあばたもえくぼ。姿かたちなんて一切気にならず、ただただ感動するばかり。

 

姿形、その動きの美しさに見とれて金管のプヒーを許してしまうバレエ、

オーケストラ、歌声、指揮、音楽の全てに圧倒され、ヴィジュアルなんて到底気にならないオペラ、

 

やっぱり私は両方好きで、どちらかに絞れといわれてもそれは無理。

 

ということで、今年もフットワーク、財布の中身共々軽く、バレエ・オペラ鑑賞両方に励みたいと思います。