夢で、また逢えたら

オペラ、バレエが大好き。2009年に人生で初めてジャニーズの嵐と出会い、V6三宅健が気になりだし、2016年春に華麗なダンスとアクロバットで魅せるSnow Manに完全陥落。Je t'aime et je t'aimerai pour toujours.

「劇場に行こう」 ~オリンピック開会式編~ (2014年3月20日 木曜日)

既に話題は移り変わっていますが、皆さんはソチ五輪の開会式をご覧になりましたか?(古い話題でスミマセン。)

 

私はセレモニーで歌うディーヴァ、アンナ・ネトレプコAnna Netrebko)に釘付けでした。

彼女はロシア出身の世界的なソプラノ歌手で、歌も演技力もずば抜けており、彼女が演じた英国ロイヤルオペラの「マノン」、ヴィオレッタ@「椿姫」には泣かされました。

 

前回、美貌と実力を兼ね備えた歌手はそう多くないと書きましたが、彼女は美貌と実力を兼備えた数少ない歌手の一人。

出産を経て近頃は肝っ玉母さん体型になってしまい、そのおかげかますます声に張りが出て、実力↑と美貌↓というベクトルだったのですが、さすがに五輪という大舞台だからなのか、テレビの中の彼女は実力はそのままで “あの頃の彼女” に戻っており、どこまで巨大化していくのだろうかと心配していたところだったので、まずはほっとしました。

 

他にもマリインスキー、ボリショイといった世界の名門バレエ・カンパニーダンサーたちが踊りを披露したようで、まさに私のためのソチ五輪開会式だったようです。

 

閉会式でも次の開催地韓国からソプラノ歌手のスミ・ジョーが登場したという話を聞きましたが、オリンピックという華やかな舞台にオペラ歌手が登場する機会って昔からあるのでしょうか?

あまりにも大昔のことはさすがに調べてみないとわかりませんが、私が見て聞いて覚え知っているものをあげてみます。

 

2006年のトリノ五輪ルチアーノ・パヴァロッティが、「トゥーランドット」より『誰も寝てはならぬ』を歌ったのは皆さんの記憶にもまだ新しいのではないでしょうか?荒川静香さんが金メダルを取ったフィギュアの音楽に使われたプッチーニの名曲です。

当時パヴァロッティはピークを過ぎてかなり衰えていたとはいえ、それでも艶のある声、彼の十八番のハイCは天性のものだと思いました。

(*「ハイC」とは普通の人が額と首筋に青筋を何本も立ててもなかなか出ないものすごく高い音。無理して出すと血圧上昇は間違いなし、下手したら、、、、、!?な音。)

しかし、その頃既に弱っていたパヴァロッティが生歌を披露するのは無理だったようで、1週間前に録音した音源を使用しての口パクだったということが判明し、その後物議を醸しだしました。結局はそんなオチがついたトリノの開会式がパヴァロッティの生前最後のステージとなってしまい、今となっては少し複雑な気持ちです。

 

少し前のバルセロナ(1992年)はかなり豪華で、スペイン出身の世界的オペラ歌手が勢揃い。

プラシド・ドミンゴアグネス・バルツァモンセラート・カバリエアルフレード・クラウス、ホセ・カレーラス、更には、テレサ・ベルガンサ、ファン・ポンス、ジャコモ・アラガル、、、、、、、うわぁ、あぁぁぁぁぁ、書いているだけで鳥肌ものの世界最高レベルの名歌手たちです(はぁはぁ、はぁはぁ、、、、、←大興奮)!!!

そこで歌われた「バルセロナ」という曲はオペラ歌手モンセラート・カバリエとクィーンのフレディ・マーキュリーがデュエットした名曲で、まさに“ザ・「ロックとオペラの融合」”ですが、フレディはバルセロナ五輪の前年にHIV感染症で亡くなってしまい、五輪開会式では三大テノールの一人ホセ・カレーラスがフレディの代役を務めました。

フレディはオペラとバレエが大好きで、中でもカバリエの大ファンだったことから交流が始まり、一緒にアルバムを作ることになったのですが、この「バルセロナ」は二人の出会いを歌っています。二人が公の場でこの「バルセロナ」を歌うことはとうとうかなわなかったのが本当に残念でたまりません。

 

クィーンが大好きな私は当時はオペラにもバレエにも全く興味なかったのですが、フレディへの追悼が感じられる五輪での「バルセロナ」にただただ感涙しておりました。

その後何年かして、私もオペラとバレエにはまってしまうとは。

今となっては時すでに遅しですが、バルセロナオリンピック開会式はやはり録画しておきたかったです。

 

他にも、バンクーバー(2010年)ではミーシャ・ブルガーゴズマンが、トリノではパヴァロッティの他にもアンドレア・ボチェッリ、と、私が知らないだけで、探せばもっとあるのではないかと思います。

 

最近は「東京五輪で歌ってほしい歌手」という投票がネットのあちこちでも起こっており、中にはアイドル歌手に歌わせずオペラ歌手に!なんて声もあるようですが、得意でないもの持ってきて無理やり張り合おうとするよりも、個人的には日本独特の文化、、、、いっそのことゴリゴリのアニソン(= アニメの音楽)や演歌、民謡で押すのもアリではないかと思う昨今です。